【志賀貢 男の羅針盤】

【赤ワインを飲んで明日への活力を養おう】欧米では、酒と言えば赤ワインが人気を博しています。それは、肉料理によく合うお酒だというだけではなく、体にとってもすばらしい栄養成分が含まれているからなのです。

 ぶどうを搾って発酵させた赤ワインには、ポリフェノールという植物特有の色素成分が含まれています。この成分には、体の動脈硬化や老化を防ぎ、さらに、がん細胞を抑制する働きがあるとわかっています。

【動脈硬化の予防はワイングラスの一杯で】我々の命は、まず酸素と水がなければ維持することができませんが、この必要不可欠な酸素のごく一部の0・1~0・2%が、体内に入ると毒性の強い活性酸素に変化します。

 活性酸素の発生は、日常の生活や習慣によって、増えることがわかっています。たとえば、ストレス、過激な運動、排気ガスや紫外線の多い環境での生活、深酒をする人やヘビースモーカーの人も要注意です。

 活性酸素は、コレステロールや中性脂肪を過酸化脂質に変え、血管の動脈を硬化させます。その結果、老化が早まることになります。また、37兆個の細胞を傷つけて弱め、がんを発生させる原因にもなります。

【中高年になったらポリフェノールを意識しよう】こうした活性酸素の作用を抑えてくれるのが、抗酸化物質の一つであるポリフェノールです。この色素成分は、ぶどうの他にも多くの植物性食品に含まれています。ブルーベリーなどがよく知られていますが、コーヒー、紅茶、緑茶にも多く含まれています。

 仕事のひと休みのティータイムには、コーヒーや紅茶を、そして一日の仕事から解放されて、愛する人と夕食を楽しむ時には、赤ワインのグラスを。

 これで、明日の活力が、体と心にみなぎることは請け合いです。

 ☆しが・みつぐ 北海道生まれ。医学博士。昭和大学医学部大学院博士課程を卒業。臨床医として診療を行うこと50年超、現在も現役医師として日々患者さんに接している。文筆活動においてもベストセラー多数。性科学の第一人者にして、近年は高齢者の臨終や性に関しても健筆をふるう。美空ひばり「美幌峠」「恋港」などの作詞も手掛けた。