今季限りで現役引退を表明している元テニス男子シングルス世界ランキング4位の錦織圭(36=ユニクロ)が、自身最後となる公式戦への意気込みを示した。

 錦織は28日、ジャパンオープン(東京・有明)本戦に向けて世界ランキング188位のホルガー・ルネ(デンマーク)と公開練習を実施。試合形式のラリーの中で鋭いレシーブやコースを突いたサーブを放ったほか、華麗な股抜きショットも披露し、スタンドに詰めかけた観客を沸かせた。

 その後のインタビューでは「股抜きをさすがに1本くらいは見せとかないと」とニヤリ。この日のトレーニングを振り返り「良かった。まだ足りないところもあるけど、明日もあるのでもうちょっと調整したい」と語った。

 同日に行われた組み合わせ抽選会では、初戦の相手が第2シードで同8位のフランシス・ティアフォー(米国)に決定。いきなり強敵との対戦となったが、リラックスした様子で「彼は夏に調子を上げている選手。仲が良い選手でもあるので、良い試合ができるようにしたい」と口にした。

 過去2度の優勝を誇る特別な舞台も、出場するのは今年が最後。「もちろんいろいろな気持ちはある。ワクワクする気持ちもあるけど、思い出の地でできる最後の試合かという悲しい、惜しい気持ちもある。それ以上にちゃんと終えたいなという気持ちは強い」と有終の美を飾る覚悟をにじませた。

 長年日本テニス界を引っ張ってきた男が、慣れ親しんだホームの地で最後の輝きを放つ。