テニス男子シングルス元世界ランキング4位の錦織圭(ユニクロ)が11日、都内で引退会見を行った。

 錦織はこの日、所属企業主催のイベント「UNIQLO LifeWear Day Tokyo 2026 with Kei Nishikori」に参加。元世界1位のロジャー・フェデラー氏とペアを組んで日本代表の先輩・添田豪氏、岩渕聡氏と試合を行うなど、様々なプログラムで観客を沸かせた。

 その後の会見にはスーツ姿で登場。1日のジャパンオープン(東京・有明)で最後の戦いを終えてからの期間について「日がたつにつれて自分が真剣勝負をできなくなることを感じて寂しさもあるが、これから何ができるかというワクワクもある。いろんな気持ちがぐるぐる回って難しい日々を過ごしている」と語った。

 一方で、次の試合を考える必要がなくなったことで日々の暮らしにも変化があったといい「体の痛みがストレスになっていたのが、痛くてもいいなと全然思える。ランチでデザートを2つ頼むとか、ドラッグストアで薬を何でも買えたりとか、生活が少し楽になった」と表情を緩めた。

 今後の活動は未定としつつも「いろんな人に会ってみたい。何をするにあたっても意見を聞くのは大事だと思うので、得意ではないけどやっていきたい」と新たな挑戦に意欲を示す。具体的に対話してみたい人物を問われると、冗談交じりに「高市総理かな」と答えて会場の笑いを誘った。

 挑戦したいことはそれだけにとどまらない。「日本で免許を取りたい」という身近な願望のほか、「アジアの選手にトップに行ってほしい思いがあるので、日本でアカデミーをやるのか、自分のファンドなり、ジュニアに貢献していける仕組みを作るのか、やりたいことは将来的にたくさんある」と後進育成に向けた大きな構想も口にした。

 会見の締めくくりには「最近では大坂なおみちゃんと日本を背負って一緒に戦ってきて、もう少し日本でテニスを大きくしたかったというのはあるけど、坂本怜くん(IMG)だったり新しい選手が出てきている。そのサポートや、テニス、スポーツの価値を日本でもっと上げていけるような働きができたら」とセカンドキャリアを見据えた。