中国で迷子になった7歳の少女が、警察官に母親の似顔絵を描いて捜索を依頼した。ところがその絵はあまりにも抽象画な1枚。それでも警察は無事に母親を見つけ出した。香港紙「星島日報」が22日、報じた。

 中国広東省湛江市の公安当局がこのほど明らかにした。7月25日正午ごろ、同市徐聞県徐城街道の民主路で、1人で歩いていた7歳の少女を通行人が発見。迷子になっているとみて、徐城派出所へ連れて行った。

 少女は両親が外出している間に家を出て、友達のところへ遊びに行こうとして道に迷ってしまったという。

迷子になった少女の母親(微博から)
迷子になった少女の母親(微博から)

 警察官は少女に両親の名前や電話番号などを尋ねた。しかし、少女から家族を特定できるような情報は得られなかった。

 そこで少女が突然、「ママを描いて見せてあげる」と提案した。

 警察官は「それなら手掛かりになるかもしれない」と紙とペンを用意。少女はスラスラと母親の似顔絵を描き始めた。

 しかし、あまりに抽象的な母親の似顔絵に、警察官たちも思わず笑ってしまったという。

 警察官がさらに「地元の子? 徐聞の人?」と質問すると、少女は真顔で「私は地元の人。私は中国人」と回答。これにも警察官たちは笑わされた。

 では、警察は一体どうやって、母親を見つけ出したのか。実は似顔絵だけで特定したわけではなかった。少女との会話を重ねるうち、警察官は自宅が迷子になった場所の近くにあり、両親が市場で商売をしている可能性があると推測。少女をパトカーに乗せ、道路や建物を見せながら心当たりがないか確認させるとともに、周辺住民への聞き込みを続けた。

 その結果、捜索開始から約1時間後、徐城街道の東方一路で少女の両親を発見。少女は父母の顔を見ると、ようやく笑顔を取り戻した。

 結局、少女による似顔絵が決め手になったわけではなかったが、警察官とのやり取りは映像で公開され、中国のネット上で話題に。ネットユーザーからは「意外と似ている」「服の模様までちゃんと描いている」などの声も上がった。

 警察官は少女を両親に引き渡す際、今後は子供から目を離さないよう改めて注意を呼びかけた。