トランプ政権のUAP(未確認異常現象)科学諮問委員会の委員長を務めるアヴィ・ローブ博士は、国防総省が公開した「UFOファイル」に収録されたオーブ(球体状の光)の目撃事例の一部について、人工レーザーが生み出したプラズマである可能性があるとの見方を示している。一方で、ある驚くべき事例については「まったく説明がつかない」と強調した。米紙ニューヨーク・ポストが先日、報じた。
ローブ氏は「発光する球体は、強力なレーザーの焦点、あるいは2本のレーザー光線が交差する地点で発生する可能性があります。この光点は物理的な物体ではないため、固体が空気との摩擦で生じるソニックブームや火球を発生させることなく、超音速で空中を移動することができます」と説明した。
こうしたレーザー技術はすでに米国で実用化されており、イランとの戦闘で使用された基地などでは、ドローンや弾道ミサイルを迎撃する防衛用途にも用いられているという。
しかし、ローブ氏によると、このような従来の科学で説明できる現象では、2023年10月に米西部の厳重な警備下にある軍事施設付近で、連邦情報機関の職員らが目撃したオレンジ色と赤色のオーブは説明できないという。
ローブ氏は「国防総省の全領域異常解決局(AARO)が報告した異常なオーブについては、現在利用可能なものより、はるかに強力なレーザーが必要になります」と述べた。
さらに、2023年の事案について次のように説明した。
「AAROのジョン・コスロスキー長官は2026年6月5日付の書簡で、この物体に関する報告をまとめています。その中では、オレンジ色の『マザー・オーブ』が、より小さな赤いオーブを放出したことが記されています。また、その物体は数時間にわたって静止していました。この持続時間や動きは、レーザーによって維持されるプラズマとは一致しません」
AAROの報告書によると、この物体は「協調しているように見える水平移動や、高度を変えているように見える動きなど、多様な運動特性」を示していたという。
同じくUAP科学諮問委員会のメンバーであるティム・ギャローデット退役海軍少将も、このマザー・オーブ事案は連邦当局が最も重視している案件の一つとの認識を示している。
ギャローデット氏は「球電現象(ボールライトニング)やレーザーによって生成されたプラズマが説明となるケースもあります。しかし、AAROが報告した『オーブがオーブを放出した』事例については、私には従来の科学で説明できる理由は思いつきません」と話している。












