米ミズーリ州カンザスシティで、仮設トイレの汚物タンク内から出られなくなった男性が約8時間後に救助された。米メディア「ナショナル・ニュース・デスク」が先日、報じた。
運営会社「パトリオット・ポータブル・レストルームズ」の共同経営者チップ・カウンターマン氏によると、この騒動は7月14日、FIFAワールドカップ関連イベント終了後、作業員が仮設トイレを回収していた際に起きた。
カウンターマン氏によれば、同社のドライバーは積み込み前にすべての仮設トイレを確認し、中に人が残っていないか確かめるため、一つひとつドアをノックしていた。
そのうちの1基だけドアに鍵が掛かっており、中にいた男性に「10分ほどで作業に戻るので、それまでに出てきてください」と伝えたという。
しかし、ドライバーが戻ってきても男性は出てこなかった。
そこで、近くを通りかかったカンザスシティ警察の警察官に協力を求めた。警察官が男性に出てくるよう促すと、男性は「ドアまで手が届かず、トイレから出られない」と答えた。ドライバーらがトイレの中をのぞいても、最初は誰の姿も見当たらなかった。
ところが、カウンターマン氏によると、「突然、便器の中から人の頭がひょっこり現れた」という。
男性は便座の下にある汚物の貯留タンクの中へ自ら入り込んでいたのだ。
カンザスシティ消防局が出動し、まずは自力で脱出するよう説得を試みた。救助中、男性は「前の夜に汚物タンクへ落としてしまったマウンテンデューのボトルを拾おうとして、中に入った」と説明。自ら中へ入ったものの、自力では脱出できなくなっていたという。男性はおよそ8時間にわたってタンク内にいた。
最終的に消防隊は仮設トイレを切断・解体し、男性を救出した。
男性が外へ出ると、消防隊員は消防車の水で全身を洗い流し、騒動は終結した。
カウンターマン氏は「悲惨な状況だった」と振り返り、安全に救助活動を行ったカンザスシティ消防局と警察に感謝の意を示した。













