国際サッカー連盟(FIFA)は5日、米国のFWフォラリン・バログン(25=モナコ)が北中米W杯決勝トーナメント2回戦(6日=日本時間7日)のベルギー戦に出場可能になったと発表した。この決定に大きな波紋が広がっている。

 バログンは1回戦でレッドカードを受けて一発退場となり、少なくても1試合の出場停止となるはずだった。しかし、FIFAは「規律規定第27条に基づき出場停止処分の執行は1年間延期される」と発表。この〝処分解除〟に米ドナルド・トランプ大統領は自身のSNSを更新し「大きな不正義を覆し、大きな不当を正したFIFAに感謝する」と投稿した。

 この決定に対戦を控えるベルギー協会は激怒し「懲戒規定66条第4項にはレッドカードは自動的に1試合の出場停止につながると明確に規定している」とし「今大会および今後の大会において参加する全チームの正当な利益を保護し、フェアプレーの基本原則を守るため、あらゆる対応策を検討している」との声明を出した。

 世界からも非難の声が殺到。スペイン紙「マルカ」は「世界的なスキャンダル、FIFAがレッドカードを取り消し」「前例のない動き」とし、英メディア「BBC」は「FIFAがその場しのぎで物事を決めている印象を受ける」「どのようにして、その決定が下されたのか。詳細を一切、明らかにしていない」と疑問視していた。