北中米W杯で1次リーグ敗退が決定して辞任を表明した韓国代表の洪明甫(ホン・ミョンボ)監督を〝擁護〟したとして、同国の英雄である安貞桓氏に批判が飛び火している。

 洪監督は28日(日本時間29日)に辞任を表明したが、韓国内では批判が過熱している。そうした中、洪監督と韓国代表などで長年共闘し、2002年日韓W杯でエースだった安氏にまで非難の渦にさらされている

 韓国メディア「スターニュース」は「安貞桓はTikTokのバラエティー番組で、韓国サッカー協会に対し改革を求めた」と報道。安氏は「協会は過ちを犯した。全員辞めさせなきゃいけない。今こそ一掃しなければならない」とした上で、もし人心刷新に失敗した場合は「俺が協会に行って1人でデモをする」と語った。

 韓国国民からサッカー界に対して批判が上がっていることに安氏は「一緒に仕事をしていなければ分からないのに、どうして批判できるのか。突然『悪い人たち』だと言うのか。それの方がおかしいのではないか」と反論。そして洪監督については「個人的には先輩であり尊敬している」としつつも「辞任しなければいけない」と辞任はやむなしとの姿勢を見せた。

 しかし、安氏のこうした発言を韓国メディアや国民は〝洪監督を擁護〟ととらえた様子。同メディアは安氏に寄せられている声をこう紹介した。「こういう結果になったのは、代表出身者の傍観も悪い」「サッカー協会とは関わっていないのは分かるが、人脈でホン・ミョンボをかばうこと自体がサッカー協会を助けるのと同じだ」「国民がみんなストレスを感じているのに、こういう時こそ真摯に立場を表明すべきじゃないか。発言が軽すぎる」「口先だけのタレントそのものだ」「がっかりだ」。レジェンドの安氏にまで集中砲火が浴びせられる事態となっている。

 かつてないほどの逆風にさらされている韓国サッカー界は、暗黒時代を迎えることになってしまうのか。