ブラジル代表FWヴィニシウス(レアル・マドリード)が、自身がきっかけになってつくられた新ルールについて言及した。

 ヴィニシウスは、2月の欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント進出をかけたベンフィカとのプレーオフ第1戦で、相手FWから差別的な発言を受けたと主審に訴える事案が発生。これを受け、4月に国際サッカー評議会は、差別的な発言を隠す目的などで、口元を隠す行為に対して、一発退場とするルール改正を決定していた。

 そして、今大会ではパラグアイ代表MFミゲル・アルミロン(アトランタ)に初めて適用された。ブラジルメディア「グローボ」によると、ヴィニシウスは1次リーグ最終戦後に収録された「ドミンガオン・コム・ハック」で、〝ヴィニシウス法〟とも呼ばれるルールについて「フィールド外でのこれらの成果は、フィールド内で得るものよりずっと重要だ。なぜなら、もっと多くの人を助けられるからだ」とルール改正の成果を評価した。

 さらに「もちろん進歩は遅いが、それが続いて次の世代が苦しまないようになることを願っている。私には7歳の弟がいて、彼が人種差別で苦しまないことを望んでいる」と差別の根絶を願った。

 今大会で4得点を挙げ、ピッチで多くの感動を届けているが「フィールドで大きなことを成し遂げたいが、自分の声を持たない黒人の若者たちを引き続き励ましたい」と語った。ブラジルのエースは、多方面で勇気を与えていく構えだ。