森保ジャパンの命運を左右する21日のチュニジア戦を前に、日本サッカー協会の公式ユーチューブチャンネル「JFATV」が20日、オランダ戦後の日本代表の舞台裏を公開し、話題となっている。

 15日のオランダ戦は終盤に日本が追いつき2―2の引き分け。貴重な勝ち点1点をモノにしたが、鬼門なのが2戦目だ。2022年のカタール大会では初戦で強豪ドイツを撃破したものの、2戦目のコスタリカ戦を0―1で落とした。

 動画ではチュニジア戦4日前の16日に行われたMF堂安律の誕生日祝いの様子が収められている。終始穏やかムードで進行したが、急きょスピーチすることになった堂安は「みんなと食事テーブルとかで話を聞くので、全然心配してないですけど、やっぱりカタールで2戦目(コスタリカ戦)行く時にちょっとフワっとなったところがあった。今日は皆さんリフレッシュできたと思うので、明日からいい練習できるようにしっかりやっていきましょう」と気を引き締めた。

 チュニジア戦がいかに重要か――。17日の選手ミーティングではキャプテンのDF板倉滉が「オランダでいい試合して勝ち点1を取って、この次がどれだけ大事かというところをうまくみんなの頭に入れておいて欲しいというか。前回ドイツに勝って、コスタリカに負けて、ここですごく痛い目を見ているので、もう1回全員が同じ方向を向いて今日の練習から引き締めていきましょう」と警鐘を鳴らした。

 その流れでミーティングを締めたのは、最年長39歳のDF長友佑都だ。

「俺、4大会経験しているけれども、(グループステージ)2戦目は1回も勝ってないんだよ。1回、緊張の糸が切れるというか、そういう部分もあると思うからもう1回引き締めてみんなでやるというのと、この前の試合もみんな、試合に出た選手は一生懸命戦ってくれて、途中で出た選手は本当に流れを変えてくれて、ベンチもさっき映像で出たけど、オランダの選手、後半誰ひとりも立ってないんだよね、ベンチの前で。でも全員立ってる俺ら。みんなで戦ってる」

 長友はあらゆる選手の動きを常に観察していた。名指しされたのは、FW後藤啓介とオランダ戦で途中出場したFW塩貝健人だ。

「本当に一つになって戦えたと思うし、(後藤)啓介なんか若いけど、一番前に出て前半から声を張り上げて、(塩貝)健人はライバルかもしれないけど、健人が途中交代する時に(後藤が)水を持って行って健人に話し掛けに行ってたのね。自分も悔しいと思うけど出られない中ね」

 長友が「な、啓介」と声を掛けると、後藤は「はい」。そしてこう続けた。

「悔しいと思うけど、そこでやっぱりみんながやっている、ベテランとか若手とかじゃなくてみんながやっている。本当にこの最高のチームで(吉田)麻也と(南野)拓実なんかはゴールの時に輪の中に入れない。そんな悔しい気持ちもありながらも終わった後に選手が使ったスパイクを磨いていたんだよ、片付けたり。そんなのなかなかできないよ、普通。普通じゃないよ。本当に世界一の団結力だと思うから、このチームで絶対に7月20日までもう絶対に残るから。途中で帰る気はないから頑張りましょう」

 時間にして約1分半の熱き言葉。7月20日はW杯決勝が行われる日だ。

 長友の代表招集をめぐっては、一部で賛否も飛び交ったが、動画のコメント蘭には「長友が選ばれた理由がよく分かる」「長友の話、泣けてくる」「やっぱり必要」「一言一句が心にしみた」などの声が寄せられている。

 いよいよ大一番。世界一の団結力で難敵撃破だ。