レスリングの明治杯全日本選抜選手権(東京スポーツ新聞格技振興財団協賛)最終日(24日、駒沢体育館)で、女子50キロ級の須崎優衣(キッツ)に明るい兆しが見えている。

 2021年東京五輪金メダルの須崎は、24年パリ五輪で銅メダル。2大会連続のメダルを手にしたが、現在は28年ロサンゼルス五輪での女王奪還に燃えている。この日の決勝も序盤から試合を優位に進めて小川凜佳育英大)に快勝。今秋のアジア大会(愛知)と世界選手権(カザフスタン)の代表権を勝ち取った。試合後には「レスリングの面もそうだし、体重調整も、トレーニングの面でも、マインドセットもうまくいったのでこれを続けていきたい」と手応えを口にした。

 試合に挑む上で、かつては「緊張だとか不安だとかあった」というが、コーチから「そういう自分も受け入れていいんだよ」と言われたことが転機となった。須崎は全ての感情を受け入れて、どうやってこの気持ちを試合に向けてピークを合わせていくかを考えるようにした。気持ちの面でも落ち着いて、自分が勝つためにやるべきことを淡々とやり切れたので、結果につながった」と振り返った。

 アジア大会、世界選手権はともに優勝を目標に掲げる。「須崎優衣が戻ってきたことを世界に見せつけたい」と気合十分。今大会はあくまで通過点に過ぎない。