ボクシングWBA世界バンタム級王座決定戦(20日、両国国技館)で同級2位・比嘉大吾(30=志成)と対戦する同級1位・増田陸(28=帝拳)が7日、都内で公開練習を行い、KOでの王座奪取に意欲を示した。

 所属ジムのOBである元WBC世界バンタム級王者・山中慎介氏の異名〝神の左〟を受け継ぐ者と言われる増田は、必殺の左ストレートを入念に確認するようにミット打ち、サンドバッグ打ちなどを披露。すでに120ラウンド以上のスパーリングをこなし、「多少の疲労感はありますが、非常にいいトレーニングを積めています」と好調をアピールした。

 デビュー15連続KO勝利の日本記録を持つ比嘉の強打対策も「一発のある選手なんで、そこをもらわないディフェンスの意識っていうのは練習でも取り組んでます。いろんなやり方があるんですけど、的を絞らせないことであったり、ガードもそうですし、基本的なところは今のところ練習でうまくできている」と手ごたえ十分だ。

 挑戦権を獲得した前回のノニト・ドネア(フィリピン)戦は「真剣対真剣の斬り合い」と表現していたが、今回は「真剣で向かってくる相手に対してライフルで撃ち込むような展開にしたい」と、距離を支配して攻撃する考え。勝利の形を「自然な形でKOにつなげたいと思っています」とイメージした。

 この一戦は、ジェシー・ロドリゲスが同王座を保持している間に発表されたことで物議をかもした。だが、ロドリゲスがスーパー王者に格上げされたことで正規王者2人並立の混乱が回避され、「比嘉選手と戦うところでずっと集中してきたので、あまり気持ちがぶれるようなことはなかった。まあ、きれいな形でタイトル戦になったのでうれしく思います」と歓迎。

 それでも、同級は堤聖也(角海老宝石)が休養王者となっている王者乱立状態にあり、勝利した場合の希望については「比嘉選手に対して、この状況で次の発言をするのは失礼だと思う。リング上で自分の手が挙がった時にハッキリとしてくると思うので、当日のお楽しみということでお願いします」と予告するに止めた。

 文句なしの勝利でチャンピオンベルトを手にすることはできるか。