6月11日に開幕するサッカー北中米W杯を前に、チケット販売の低迷を懸念する声が上がっている。

 物価高の影響もあり、国際サッカー連盟(FIFA)はダイナミック・プライシング(価格変動制)を導入した。チケット価格を高値(最低60ドル)に設定するも、転売が認められている開催国の1つ・米国では右肩上がりに価格が上昇。7月19日(日本時間同20日)に開催される決勝戦では200万ドル超えの価格がついていたものもあるという。

 そのため、日本が1次リーグ2試合を行うダラススタジアム(米テキサス州アーリントン)の地元からはため息が聞かれている。米メディア「CBSスポーツ」は「アーリントン市が発表した新たな情報はW杯に対する期待と現実のギャップを如実に示している。新たな情報によると、チケットの需要は予想よりも低かったようだ。アーリントン市議会議員らは、ダラススタジアムで開催される9試合のチケット総数70万枚のうち、販売されたのはわずか35~50%に過ぎないとの説明を受けた」と伝えた。

 さらに「旅行者の増加を当てにしている企業やホテルにとって、見通しは依然として楽観的だが、予想よりも外国人観光客が少なくなる可能性が高い」と指摘。アーリントン観光局のブレント・デラード氏は「国際情勢を見ると、多少の逆風が吹いているように思う。イランでの戦争の影響で、飛行機の燃料価格が高騰している。今回のW杯のチケット価格も、これまでと比べてかなり高くなっていて、観戦にかかる総費用も、おそらく予想よりも少し高くなっているだろう」との見方を示した。

 開幕まで約2週間となったが、無事に会場は埋まるのだろうか。