新日本プロレス4日の両国国技館大会で行われたIWGPヘビー級選手権は、挑戦者のカラム・ニューマン(23)が辻陽太(32)を撃破。第88代王者になると同時に、中邑真輔(現WWE)の保持していた最年少戴冠記録を更新する23歳7か月で日本プロレス界の頂点にたどり着いた。

 史上最年少でNJCを制した超新星が、勢いそのままに〝アンタッチャブルレコード〟まで破ってみせた。「ユナイテッド・エンパイア(UE)」のメンバーとともに入場したカラムは、2年2か月ぶりに日本復帰を果たしたウィル・オスプレイをセコンドに従えて決戦に臨んだ。レフェリーがグロッギー状態となった間にイス攻撃をしようとすると、そのオスプレイに制止されるなど、不穏な気配が漂う場面もあった。

辻陽太(下)のジーン・ブラスターをエクスカリバーで切り返すカラム・ニューマン
辻陽太(下)のジーン・ブラスターをエクスカリバーで切り返すカラム・ニューマン

 カナディアンデストロイヤーからのジーンブラスターを浴びてしまったカラムだったが、追撃のジーンブラスターはエクスカリバー(フットスタンプ)で迎撃。しかし、MAKE WAY(変型バスター)はDDTで切り返され、マーロウクラッシュで逆転を許した。

 さらに辻の新技・変型サイドバスターでマットに叩きつけられ、またもジーンブラスターを狙われた。それでもこれを回避したカラムは、プリンスズカースで試合の流れを引き戻す。ジャンボスープレックスからのジーンブラスターをレフェリーを盾にして防ぐと、一瞬のスキを突いて急所攻撃。そのまま一気にMAKE WAYをさく裂させ、3カウントを奪ってみせた。

試合後、カラム・ニューマン(左)に挑戦表明する鷹木信悟
試合後、カラム・ニューマン(左)に挑戦表明する鷹木信悟

 快挙を成し遂げたカラムは、兄貴分のオスプレイにベルトを巻いてもらうと歓喜の抱擁。だが、喜びに浸っていたのも束の間、リング上には鷹木信悟が登場し「お前、やりやがったな。だが最後、何だあれは。あれがお前のやり方か。そんな若造がIWGP取ったら、俺が黙ってるわけねえだろうが」と挑戦を要求された。これにカラムは日本語で「IWGP、やってやるよ」と受諾宣言。V1戦での激突が決定的となった。

 1月4日東京ドーム大会で棚橋弘至が引退し、新時代に突入した新日本プロレス。IWGPの歴史を変えたザ・プリンスが、新たなる黄金時代を築き上げる。