フィギュアスケート世界選手権(チェコ・プラハ)男子フリーが28日に行われ、〝4回転の神〟イリア・マリニン(21=米国)がクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を成功させるなど、異次元の演技で圧巻の3連覇を達成した。

 冒頭に4回転フリップを決めると、代名詞のクワッドアクセルも見事に着氷。終盤には大技バックフリップや5つの4回転ジャンプを決める圧倒的なパフォーマンスで、文句なしのV3を果たした。

 演技後の優勝インタビューでは「フリープログラムを無事に終えることが目標だったけど、それができたと思う」と敵は自分のみといった様子。「観客の皆さんから大きな後押しと愛情を感じた。私が披露したすべての技を、皆さんが応援してくれていて、プログラムを通してずっとそう感じていたんだ」と晴れやかな表情で語った。

ロシアフィギュア界の重鎮、タチアナ・タラソワ氏
ロシアフィギュア界の重鎮、タチアナ・タラソワ氏

 ロシアフィギュアスケート界の重鎮タチアナ・タラソワ氏は、マリニンの偉業を祝福。ロシアメディア「ソブスポーツ」で「マリニンは並外れた才能を持つアスリートです。あれだけの苦難を乗り越えて、あんなに素晴らしいプログラムを2つも披露できたのは驚異的です。マリニンは今後4年間、男子フィギュアスケート界を席巻するでしょう。イリアとその他の選手たちという状況になる」と絶賛した。

 また、同国国営通信社「タス通信」もタラソワ氏のコメントを速報。「彼は数週間前のオリンピックでは良い滑りができなかったが、今回見事にそれを克服した。決して簡単なことではなかっただろう。彼にとってこれは大変なことだったが、彼はやり遂げた。彼は誰も成し遂げたことのない、そして今後も当分は誰も成し遂げられないことをやってのけた天才だ」とたたえている。

 他国の選手には辛口のタラソワ氏も、4回転の神には脱帽のようだ。