フィギュアスケート世界選手権(チェコ・プラハ)女子フリーが27日(日本時間28)に行われ、今季限りで引退する坂本花織(25=シスメックス)が今季世界最高となる合計238・28点をマークし、2年ぶり4度目の優勝を果たした。世界から称賛が集まる一方で、ロシアでは得点が高すぎるとして批判が出ている。
ロシアメディア「ソブスポーツ」は坂本の世界選手権優勝を受けて「シェルバコワの記録が不当に剥奪された。彼女の演技は芸術であったが、カオリの演技は単純な動きの寄せ集めにすぎない」と痛烈に批判した。
「プラハ世界選手権において、日本の坂本花織は構成点において世界新記録を樹立した。審判は彼女の演技表現とスケーティング技術を、史上どの女子シングルスケーターよりも高く評価した。これは坂本が、キャリアの絶頂期にあったアンナ・シェルバコワよりも、芸術性と技術の両面で優れたスケーターとして正式に認められたことを意味する」と、2022年北京五輪金メダルのロシア女王よりも高く評価されたことを疑問視。
その上で「しかし、真の競争相手がいない状況で、この結果はどう評価されるのだろうか。ロシアのフィギュアスケート界は孤立しているため、国際大会での審査は限定的だ。ロシアレベルのトップ選手が氷上にいない場合、大会の地位を維持するために、残りの有力選手の得点は必然的に上昇する。この場合、坂本の記録は実質的な飛躍ではなく、むしろトップレベルの競技が不足していた結果と言えるだろう」と、坂本が高得点だった背景にはロシア勢の不在があると強調した。
さらに、坂本の得点が高くなった背景についてこう力説する。「彼女の高い評価は、ロシアのスター選手が不在の世界ランキングにおいて、彼女の安定した成績と長年にわたるリーダーシップに対する報酬であると言えるだろう。本質的に、シェルバコワのプログラムの芸術性という点での世界記録は、現在のISU(国際スケート連盟)のリーダーの勝利を〝正当化〟する必要があった審査員によって、その価値が下がってしまったのである」。ロシア勢を排除している現在のISUが、これまでのロシア選手の評価を下げるために、坂本に高得点を与えたとの主張だ。
そして、結論としては「要約すると、2つの選択肢が考えられる。より強力なライバルがいないことを考えると、カオリとシステムの両方にとって勝利と言える。過去4年間、この日本人選手は事実上、構成要素スコアを独占してきた。世界のトップ10スコアのうち8つは彼女のものである」と指摘。
そして「一方で、この記録は審判団からの別れに対する〝贈り物〟かもしれない。坂本は今シーズン限りで引退すると繰り返し語っており、記録表に刻まれたケタ外れの数字は、ファンファーレとともに伝説を送り出す盛大な送別会と言えるだろう。そしてカオリは伝説的存在になる」との見解を示した。
坂本の記録的な有終Vを、ロシアメディアはどうしても受け入れたくないようだ。













