フィギュアスケートの世界選手権(チェコ・プラハ)女子フリー(27日=日本時間28日)、今季限りで現役を引退する坂本花織(25=シスメックス)が2年ぶり4度目の優勝を果たした。

 坂本はショートプログラム(SP)でトップに立ち、最終滑走となったフリーで158・97点をマークし、今季世界最高で自己ベストを更新する計238・28点。浅田真央を上回る日本勢最多優勝となった。有終の美を飾り「ベリーベリーハッピー、最後に皆さんの前で滑れたこと本当にうれしく思います。たくさんの応援ありがとうございました」と語った。

 昨年6月に今季限りの現役引退を表明した坂本は、銀メダルに輝いたミラノ・コルティナ五輪を「最後の一戦」と決めていた。しかし、どこかに心残りがあったという。五輪女王のアリサ・リュウ(米国)が欠場した一方で、自身はリベンジをかけて出場。五輪後もいつも通りの厳しい練習を重ね、万全な状態で氷上に立った。

 かつてはトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)などの大技に挑戦するも総合力の高さで勝負するスタイルを選んだ。一部から懐疑的な声もあったが「このやり方で振り切ったから、別に(大技が)ないというのがダメとかじゃなくて、これが自分のやり方だから」。覚悟を決めて戦い抜いた先に、最高のフィナーレが待っていた。

 SP2位の千葉百音(20=木下グループ)が合計228・47点で銀メダルを獲得。五輪銅メダルの中井亜美(17=TOKIOインカラミ)は200・00点でSPから一つ下げて9位だった。