フィギュアスケート世界選手権(チェコ・プラハ)女子にロシア勢が参加していたら上位を席巻すると、同国メディアが衝撃のシミュレーションを行っている。
ロシアはウクライナ侵攻により国際大会から排除されており、今回の世界選手権にも出場していない。その上で同国メディア「ソブスポーツ」は「ペトロシャン対坂本、ドボエグラゾワが日本人を脅かす。実際の世界選手権がどのようなものになるかをシミュレーションしてみた」と題して分析した。
「アデリア・ペトロシャンをはじめとするロシアのスター選手たちがいないと大会はどこか物足りなく、女子フィギュアスケートの魅力も不自然に制限されてしまうだろう」とロシア勢の出場がいまだに許可されない現状に苦言を呈し、まず主張したのがロシアのエース・ペトロシャンの優勝だ。ミラノ・コルティナ五輪では転倒などがあって6位だったが、本来の演技を見せれば金メダルは確実とみる。
「先日開催されたロシア選手権のスコアシートを見ると、その状況はさらに説得力のあるものとなる。ペトロシャンはSPで驚異的な86・52点を獲得した。確かに我々は常にホームジャッジやロシア人審判が自国のリーダーに偏った採点をする傾向があるとは言われる。しかし、技術的な内容はウソをつかない。トリプルアクセル、完璧なルッツ、そしてフリップ・トーループのコンビネーションジャンプ――そのベースは坂本花織が披露したものよりも客観的に優れている。仮に5~6点の国際大会特有の減点があったとしても、ペトロシャンは1位だ。少なくとも坂本と同点だろう」と強気に主張する。
「ロシア選手権での彼女の技術得点は48・98点で、プラハで最高の技術得点を獲得したモナチバを6点近くも上回った。アデリアが今や別次元のスケーターであることは明らかであり、彼女がプラハに出場しないことで、金メダル争いは『残りの選手による最優秀選手』の競い合いへと変わってしまった」とロシア勢が出場していたら〝ペトロシャン1強〟だったと結論付けた。
それだけではない。「他のメダリストたちの状況も同様に興味深い。アリサ・ドボエグラゾワはロシア選手権のSPで75・59点の2位、アンナ・フロロワは73・93点で3位となった。これらのスコアが世界ランキングにそのまま反映されると、ドボエグラゾワはアンバー・グレンを2点近く上回り3位となり、フロロワは4位だ。ドボエグラゾワとフロロワの演技レベルは、自信を持って世界のトップ6に入るに値するものであった」とロシアの若手有望株の2人もメダル争いを展開すると予測した。
「比較分析によると、ロシア選手権の上位3選手のレベルは世界レベルに匹敵するだけでなく、それを凌駕している」と強調。「国際舞台で活躍する準備ができていることがわかった」と国際大会にロシア勢が復帰したら、女子は表彰台を独占する実力があると説明した。
ロシアでの衝撃のシミュレーション結果は、フィギュアスケート界で議論を呼びそうだ。












