ドジャース人気が、ついに〝庶民の娯楽〟の一線を越え始めた。米放送局「KCBS―TV(CBSロサンゼルス)」は25日(日本時間26日)、米スポーツベッティング情報サイト「Bookies.com」の調査をもとに、ドジャース戦を4人家族で現地観戦した場合の平均費用が413ドル(約6万6000円)超に達し、MLB全体平均226ドル(約3万6000円)のほぼ2倍になると報じた。
チケット代に加え、駐車料金や飲食費まで含めた数字で、レッドソックスの373ドル(約5万9000円)を上回って全球団トップだという。しかもグッズ代は含まれておらず、家族で〝1試合の思い出〟を買う負担は実際にはさらに膨らむ可能性が高い。
その高騰した〝聖地〟で、ドジャースは26日(日本時間27日)にダイヤモンドバックスとの本拠地開幕戦を迎える。MLB公式日程でも、ドジャースの2026年シーズンは同カードで幕を開けると案内されており、3連覇を狙う新シーズンのスタートとして大きな注目を集めている。
背景にあるのは、やはり大谷翔平投手(31)の存在と、連覇を成し遂げた常勝軍団としてのブランド価値だ。CBSは24年シーズン前に大谷が加入して以降、平均チケット価格が約100ドル(約1万6000円)上昇したとの分析も紹介。Bookies.comのビル・スペロス氏も「400ドル(約6万4000円)の球場観戦は前代未聞」と語り、勝ち続けることで逆に平均的なファンが足を運びにくくなる可能性にまで言及した。スターを見たい熱狂が、そのまま価格へ転嫁される構図がロサンゼルスではますます鮮明になっている。
しかも球場は25日、ユニクロとの提携により新たに「UNIQLO Field at Dodger Stadium」の名称を打ち出したばかり。日本企業と大谷翔平投手(31)の相乗効果で、ドジャースタジアムはますます世界的人気スポットの色を強めている。日本人ファンにとっては誇らしい話題でもある半面、現地観戦のハードルは確実に上がっている。
勝てば勝つほど、見に行ける人は限られていく。大谷フィーバーが生んだ熱狂の裏で、青いスタンドは今、かつてない速度で「高級化」している。もしかしたら強さと人気の代償は、ファンの財布に最も重くのしかかっているのかもしれない。












