2024年パリ五輪柔道女子57キロ級で金メダルの出口クリスタ(30=カナダ)が24日、同五輪で52キロ級に出場した妹のケリー(27=カナダ)とともに引退を発表。日本生命所属の2人は都内の会見後に、パリ五輪での姉妹の裏話を明かした。

 2人は国籍を父の母国のカナダに変えて五輪出場を目指した。クリスタは21年東京五輪の代表にあと一歩届かず。次の24年パリ五輪でついに悲願の金メダルを獲得した。クリスタは姉妹で現役生活を終えることを「同じ日に引退はなかなかあることではない。1人だったらここまでやれなかった」と感慨深げ。

 パリ五輪での快挙には「何よりも2人で出られたことの方がうれしい。私が良い試合ができたのはケリーが(練習で)受けてくれて、良い技で練習することができたから」と姉にとっても妹の存在は大きかった。

 そのままパリ五輪の話が弾むと、クリスタは試合後のこんな裏話を披露し始めた。試合当日は深夜午前3時ごろにカナダ選手団の宿舎に到着。入浴する際にメダルを椅子の上に置いてその場を離れたという。

 すると、暗闇の中「帰ってきたらケリーが金メダルを首にかけて寝転がっていた。『私のものにならないかなー』みたいな(笑い)」と語ると、ケリーは「違うよ(笑い)」と反論した。

 しかし、ケリーは「『これかけていいかな』って周りに聞いたら『いいんじゃない?』って言われて、そこで重みを感じた。姉の金メダルはうれしかったが、やっぱりどこかで悔しさがあって…。メダルをかけて、このメダル私のものにしようかなって(笑い)」と本音が漏れる。

 すかさずクリスタから「(自分のものにしたいと)言ってるじゃん」と鋭くツッコまれ、その後も引退会見の場で〝姉妹コンビ〟がさく裂した。