柔道女子48キロ級で2024年パリ五輪金メダルの角田夏実(SBC湘南美容クリニック)は〝ネガティブ思考〟で現役生活を戦ってきた。

 1月末に現役引退を公表した角田は2日、大学スポーツ全体の活性化を目的に創設された「UNIVAS AWARDS2025―26」の表彰式にプレゼンターとして出席。トークセッションでは得意技の巴投げについて触れ「自分の得意な部分や苦手な部分を把握した上で、どういった柔道をしていきたいというのを考えた中で、得意な部分というのをしっかり見つけた」と明かした。

 21年東京五輪は52キロ級で代表を目指すも落選。一度は引退を考えるも、19年秋に48キロ級への転向を決断した。21~23年世界選手権で3連覇を達成したが「私は本当に世界チャンピオンなのかというのをずっと自分に問いただしていた」と明かす。

 柔道家では異例とも言える遅咲きの部類。だからこそ「強いと思わないようにしていて、自分は常に弱いのでいろんな準備をしなきゃいけない。それを考えて常に試合に臨むようにしていた。まだ世界チャンピオンとは言えないとずっと自分の中では言っていた」と常に挑戦者の姿勢で戦い続けた。

 現役時代はストイックに追い込んできたものの、現在は第二の人生を歩み出した。「今もう1回やり直せって言われたらすごくキツいなと思ってしまう自分がいる」と苦笑いを浮かべるも、愚直な姿勢でつかんだ偉業。その裏には意外な考え方があった。