デビュー15周年記念興行(22日、横浜)を大成功させた女子プロレスラーの〝太陽神〟Sareee(29)が、次なる野望を明かした。2011年4月に井上京子が立ち上げたディアナで、15歳にしてデビュー。節目を迎えたSareeeを祝うため、この日は2693人の観衆が会場に詰めかけ満員となった。フリー選手の自主興行では異例の盛況ぶりを見せた太陽神が、新たな目標を掲げた。

 同大会では神取忍、堀田祐美子と話題のフワちゃんが組み、ジャガー横田、井上貴子、暁千華が対戦するなど豪華なレジェンドが参戦。その他に歌手の島谷ひとみも来場し、自身の入場曲「太陽神」の生歌唱を披露して会場を沸かせた。メインイベントでSareeeはタッグ「スパーク・ラッシュ」の彩羽匠と組み、スターダムの朱里&センダイガールズの橋本千紘と対戦。ライバルたちと激闘を繰り広げ、最後に橋本をリストクラッチ式裏投げで沈め、3カウントを奪った。

 大会後、取材に応じたSareeeは「最高の景色を見ることができました。本当にここまでプロレスに全てをかけて続けてきてよかった。自分の歩んできた道は間違いじゃなかったと、今日リング上を見て、そしてお客さんの顔を見て思いました」と安堵の表情を浮かべた。

試合後、島谷ひとみの歌を聞いて涙ぐむSareee
試合後、島谷ひとみの歌を聞いて涙ぐむSareee

 2011年4月にデビューしてからシードリング、ディアナと日本マットを渡り歩き、コロナ禍には米WWEにも挑戦。23年5月に日本マット復帰を果たすと、2024年のプロレス大賞では女子プロレス大賞を、25年度には女子では史上初の三賞となる敢闘賞を受賞した。

 それでも、15年という節目を迎えたSareeeは止まることを知らない。「ここまでいろんなことがありましたけど、まだまだ上を目指していくので今日は通過点。私の人生第1章がデビューから渡米前までの下積み期間、第2章がWWE、第3章がアメリカから帰ってきてから。そして15周年を節目に、これから第4章を始めたいと思います」と意気込んだ。

 第4章の目標には、日本武道館での自主興行を掲げる。「今回横浜武道館だったので、20周年は日本武道館を目指したいと思いました。正直、3000人の超満員札止めを狙っていたので、悔しい部分はあります。でも今日で自信になった面もあるので、目標は大きく。あのプロレスの聖地で試合したいです」と目を輝かせた。

 日本武道館は、Sareeeの尊敬するアントニオ猪木が1976年6月26日にモハメド・アリとの異種格闘技戦を行った地であり、女子プロレスでは79年2月に当時一世を風靡したビューティーペア(ジャッキー佐藤&マキ上田)の敗者引退マッチが開催された場所だ。

 Sareeeは「映像でしか見たことないですけど、猪木さんの試合の衝撃は忘れられない。世間を巻き込むほどの名勝負が生まれた場所で、自分はそれを超えるような試合をして、歴史に名を残すレスラーにならないといけないと思ってます。今も私にはライバルがいますけど、ここからもっともっと切磋琢磨して、多くの人が熱狂するようなライバルと大きな舞台で、20周年興行ができるようにまた動いていきたいと思ってます」と誓った。

 太陽神の挑戦は終わらない。