阪神育成の西純矢外野手(24)が10日、西武戦(甲子園)で鮮烈な〝野手デビュー〟を飾った。
この日から一軍に合流し、6回の守備から右翼へ。8回1死三塁で巡ってきた第1打席で中前適時打を放ち、初安打初打点を記録した。西純矢の名前がコールされると、甲子園の虎党から大歓声が沸き起こった。
相手は昨季31ホールド、勝ちパターンで登板するウィンゲンター。西純は「やっぱり終盤のいいピッチャーですし、どんどん自分から仕掛けないと何もできずに試合が終わるなと思ったので、しっかり振っていこうとは思っていました」と、空振りだったものの初球から積極的にバットを出した。
カウントは3ボール1ストライクとなった5球目、154キロの内角直球に「全然いい当たりじゃなかった」と苦笑いながら、どん詰まりの中前決勝適時打。執念で野手の間に落とした。「皆さんがチャンスメークしてくださったので、なんとかランナーをかえしたいと思ってやってよかったです。落ちろと思ってました」。気持ちが打球に伝わった。
昨オフ、投手から野手へ転向し育成契約を結び直して迎えた今季。春季キャンプでは若手中心の沖縄・具志川組で精力的にバットを振ってきた。藤川球児監督も「日々のそういう……何ていうかな、ものが出てきたというか。理由なく呼ぶことはない」とファームで積み重ねてきた内容をしっかり見た上での起用だったことをほのめかした。
「少ないチャンスかもしれないし、たくさんあるチャンスかもしれないし、いつ来るか分からないものを追い続ける。これは野球選手の現役の間は常にですから」と期待を込めた指揮官。西純の一打は、新たな道を切り開く大きな第一歩となるのか。












