投票日前日に除籍――。埼玉県議補選(南第2区川口市、被選挙数2)が8日投開票され、国民民主党公認で立候補した西沢理氏が選挙戦最終日に公認取り消し、除籍される騒動があった。無所属となった西沢氏は当選したが、一体何があったのか。
国民民主の玉木雄一郎代表は7日夕、X(旧ツイッター)に「西澤さとし候補の公認を取り消し、あわせて除籍処分とすることを埼玉県連から発表いたしました。公認の判断に当たって通知すべき重要な事実を隠して公認を得たことが理由です」と説明した。
2018年に西沢氏の逮捕報道があり、ネット上でざわつく事態となっていた。同党の埼玉県総支部連合会のⅩに同連合会代表の鈴木義弘衆院議員の名前でコメントが発表。「本来、県連への公認申請時に通知されるべき情報を通知せずに党の公認を得ようとした行為は、党の候補者に対する信頼を裏切るものであり、到底容認できません」と信義違反とした。
西沢氏は大手ガス会社勤務を経て、23年から元埼玉県知事の上田清参院議員の秘書を務めていた経歴を明かしている。除籍後、Xに「当該の件は7年以上前の罰金刑による処分であり、既に刑の言渡しの効力(5年)は失われております。刑が消滅した場合、履歴書の『賞罰欄』に過去の前科を記載する法的義務は原則ありません」と説明した。
選挙管理委員会は所属党派については国民民主から無所属へ差し替えたものの掲示場の西沢氏のポスターは国民民主の公認のまま。政界関係者は「既に期日前投票を終えた方もいるし、前日の除籍ではどこまで有権者が事実や経緯を知ることができたのか疑問が残ります。ネットで検索すれば、逮捕記事がヒットするので、国民民主の身体検査に問題があったとしか思えない」と憤る。
玉木氏は「本人の申告によってしか分からない事実を公認手続きの中でどのように把握すべきか簡単なことではありません」と釈明し、改善に乗り出すというが、一昨年も女性候補の過去を巡って、公認取り消し騒動があったばかりで、「またか」の声は多い。











