【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#659】「グリーンマン」は、都市伝説のように語られ、米ペンシルバニア州のとあるトンネルに出没する化け物である。1900年代の初頭から姿を現してきた。暗がりの中で見ると、緑色に発光する顔のない存在である。別名「顔なしチャーリー(チャーリー・ノーフェイス)」とも呼ばれている。

 暗がりの中に出現することで、顔がないという怖い部分を強調することとなるところは、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の名作「ムジナ」に登場する「のっぺらぼう」に近い脅かし方をする怪物である。

 実際のモデルとなった人物がいると言われている。1910年に生まれたレイモンド・ロビンソンさんは、感電事故で目や鼻を失ってしまった。この悲劇の人が幽霊となって出てきているのだろうか。

 トンネルでは、未確認生物や妖怪の伝説が語られることが多い。未確認生物の「ピッグマン」は、とあるトンネルに出没するとされ、醜い豚のような顔をしていると言われている。

 他には、「ホワイトレディー」というフィリピンの透明な怪女は、特定の橋やトンネルで〝呼び出す歌〟を歌うと、姿を現すとされている。

 日本においては、徳島県と香川県の県境のトンネルに現れる「逆さ女」という、首と向きと体の向きが逆になっている妖怪が存在する。この妖怪は、逆さまの状態で人間に迫ってくるという。

 また、和歌山県の某トンネルには「あたご」というおじいさんの妖怪が出没している。これはトンネルを通過する車に向かって石を投げつける妖怪である。さまざまな説があるが、自分をひき殺した車を探しているそうだ。