「はじめの一歩」で知られる漫画家の森川ジョージ氏(60)が27日から28日にかけて自身のX(旧ツイッター)を更新。小学館の編集者が担当漫画家の性加害の示談交渉に関与していた問題に言及した。

 小学館の漫画配信サービス「マンガワン」編集部は、性加害問題があった漫画家を別名義で漫画「常人仮面」の原作者として起用していた。さらに、担当の編集者が被害女性との示談交渉にも関わっていたという。同編集部は27日に声明を発表し「本来であれば起用すべきではありませんでした」と謝罪している。

 森川氏は「常人仮面」の作画を担当する漫画家・鶴吉繪理氏の声明を引用。「お疲れ様です。言葉がありません。自分も憤りを感じていますが大局がわかりませんので控えています。ダメージの回復のため心身共に休んでいただけたらと思います」とし「出版社のケジメに期待します」とつづった。

 また、28日にもXを更新。「大局とは全体を広く見渡したときの、物事のなりゆき」と確認した。その上で「連載終了再開の裁量は当時の責任者にあるが異動等で現在どうなっているのか」「責任の所在をどこに置くのか」「誌面から離脱残留する作家もしくは編集者を世間がどう判断するのか」「おそらく今後この誌面では自主的にある種の表現が狭められてしまう」「作画担当の漫画家さんに補償はあって然るべき」「出版社の今後の方針がわからず戸惑っている関係者にどう声をかけたらいいのか」「不祥事を隠蔽した複数の人間がいるはず」「慌ただしく対策中のはず」と気になるポイントを列挙した。

 しかし、それらは「司法、第三者委員会、各責任者当事者が判断すること」だ。そのため「部外者の自分にはわからないことが多く憶測で発言すべきではないと考える。まして被害者については軽々に触れてはいけない」。

 出版事業は「出版社が違ったり一つ編集部をまたいだだけでも方針や人間関係がほとんどわからない」のだという。「すでに表面化している情報の外殻のみで感じるのは憤りしかないが憶測にて語るのは各所に誤解を生み迷惑をかけることになる」と自身のスタンスを表明し「この時点で自分が発言できるのは憤りという個人的な感情だけだよ」とつづった。