ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート女子で金メダルを獲得したアリサ・リュウ(20=米国)を、昨年11月に引退した元世界選手権女王エリザベータ・トゥクタミシェワ氏(29)が絶賛した。 

 リュウは独特のムードで観客を巻き込むスケーティングで金メダルを獲得し、米国で人気が爆発している。高難度ジャンプだけに頼らず、表現力で勝負するスタイルはトゥクタミシェワ氏とも近いとの指摘もある。

 そうした中、リポーターとして現地を訪れていたトゥクタミシェワ氏はロシア放送局「オッコ」でリュウについて熱弁した。

「これは驚異的なことです」と切り出した元女王は「私が現役でスポーツ選手をしていた頃、アリサ・リュウのような選手になりたかったんです」とまさに自身が目指していた理想像だと激賞した

妖艶な演技で魅了したトゥクタミシェワ氏
妖艶な演技で魅了したトゥクタミシェワ氏

「メダルではなく、人生観、スポーツへの取り組み方です。フィギュアスケートがすべてではありませんし、それがなければ私は何者でもありません。私は自分の人生を愛していますが、フィギュアスケートも人生に取り入れていきます。自分の気分や存在がフィギュアスケートだけに左右されるようなことはしません」とフィギュアスケートへの向き合い方が自身に重なると指摘する。

 そして「なぜ彼女はこんなに人気になっているのでしょうか? 人々は彼女の自由さを感じ取っています。その自由さは人を魅了します。そして、あのヘアスタイル! フィギュアスケート界はアリサ・リュウが、違ったアプローチが可能であること、そしてそのアプローチで勝利さえも可能であることを示すことを必要としています。彼女がすべての試合で勝てたのは、メダルを狙っていたからではなく、ただそこに立ち、楽しんでいたからなのです」と〝楽しむ〟思いを表現したことが最大の勝因だと強調した。

 新女王の誕生をトゥクタミシェワ氏も大歓迎しているようだ。