ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート女子フリー(ミラノ・アイススケートアリーナ)が行われ、中井亜美(17=TOKIOインカラミ)が140・45点、合計219・16点で銅メダルを獲得した。男女通じて日本フィギュア最年少メダリストとなる快挙だったが、ロシアフィギュアスケート界の〝皇帝〟エフゲニー・プルシェンコ氏は激辛ジャッジを下した。

 中井は17歳で初出場にもかかわらず、堂々とした演技で観客を魅了。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も見事に決めて、強烈な爪あとを残した。

 ロシアメディア「スポーツエクスプレス」で解説を行ったプルシェンコ氏は、中井についてまずは「17歳の日本人少女は、責任の重荷に押しつぶされることはないだろうと思っていた。そして彼女は、素晴らしいトリプルアクセルを成功させ、好調なスタートを切った」とトリプルアクセルの成功と強心臓ぶりは評価した。

小首かしげポーズで強烈なインパクトを残した中井亜美
小首かしげポーズで強烈なインパクトを残した中井亜美

 しかし、全体を振り返ると厳しいジャッジとなる。「でも、残りのジャンプは好きになれなかった。特にトリプルジャンプのことだ。ループジャンプは短くて小さかった。フリップジャンプとルッツジャンプも弱かった。窮屈な感じがした」とズバリ指摘。明確なミスこそなかったが、連続ジャンプは完成度の低さが目立ったというわけだ。

 そして「ショートプログラム(SP)で中井が見せたような、気楽さ、自由さ、ダイナミズムが感じられなかった」と分析。中井は演技後に「思っていた以上に緊張もなく、みんな頑張っているから自分も頑張ろうというふうな気持ちに自然と切り替わって、オリンピックを存分に楽しむぞという感じでいけた」と語ったが、皇帝の目には普段とは違う動きの硬さが際立って映ったようだ。

 中井はSPで首位に立ちながら、フリーは9位で総合3位に後退しての銅メダルだった。その要因には、レジェンドの挙げたポイントがあったようだ。