トランプ米大統領は19日、宇宙人などの地球外生命体や未確認飛行物体(UFO)、未確認異常現象(UAP)に関する情報公開を国防総省や関係機関に指示し、世界に衝撃が走った。

 トランプ氏は自身のSNSで「非常に大きな関心が寄せられていることを受け、私は陸軍長官およびその他の関連省庁に対し、エイリアンや地球外生命体、UAP、UFO、およびこれらに関連する重要な事項に関する政府ファイルの特定と公開プロセスを開始するよう指示した」と発表した。

 引き金となったのはオバマ元大統領が14日にポッドキャストで「エイリアンは実在する可能性が高い」と発言したことだ。これにトランプ氏は「オバマ氏が機密情報を公開した」と非難していた。

 日本でUFO問題に造詣が深く、超党派のUFO議連(安全保障から考える未確認異常現象解明議員連盟)設立に奔走した浅川義治元衆院議員はXに「オバマ氏が機密を漏らしたという攻めのスタンスを取りながら、深いベールに包まれた闇にメスを入れたように見えます」と指摘した。

 これまで米国では国防総省がUFO動画を公開し、AARO(全領域異常対策室)を発足させていたが、地球外生命体がいる証拠はないとの見解を出していた。JFK暗殺やエプスタインファイルなど国民の関心事が高い政府情報の開示をトランプ氏は進めていて、UFO機密の開示指示でパンドラの箱が開く可能性もある。

 日本も無関係ではない。UFO議連は日本版AAROの設置を求めていて、高市政権では議連幹事長の小泉進次郎衆院議員が防衛相、議連副会長の遠藤敬衆院議員が首相補佐官を務めている。来月には高市首相が初訪米し、トランプ氏との首脳会談に臨むが、UFO機密も一つのトピックスとなり得る。

 浅川氏はトランプ氏の特命を受けるヘグセス国防長官のカウンターパートを小泉防衛相が務める点にも着目。先月、小泉氏は訪米した際にヘグゼス氏と米軍式の筋トレ対決で親睦を深めただけに「小泉大臣はUFO議連の幹事長で設立時からお世話になっています。来週国会へ行き今後の議連の動きをアシストしたい」と意気込んだ。

 UFO機密が開示されれば、日本でも早急な対応が迫られるだけに日本版AAROの設置が急務となってきた。