ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートアイスダンスで勃発した不正採点騒動で、疑惑の渦中にあるフランス人審判員ジェザベル・ダボワ氏が誹謗中傷を受ける事態となっている。

 今回の騒動は、アイスダンスのフリーダンス(11日=日本時間12日、ミラノ・アイススケートアリーナ)に端を発する。結成わずか1年目のロランス・フルニエボードリ、ギヨーム・シゼロン組(フランス)が合計225・82点をマークして金メダルを獲得。だがフランス人審判のダボワ氏が自国ペアに〝異常な高得点〟を与えたことが大きく影響し、完璧な演技を見せた優勝候補筆頭のマディソン・チョック、エバン・ベーツ組(米国)が僅差で後塵を拝し銀メダルになったとして米メディアを中心に追及する動きが出ている。

 こうした事態を受けて、国際スケート連盟(ISU)は緊急声明を発表。採点の「どの審査員団でも、異なる審査員によって採点に幅が出るのは普通のことであり、こうしたばらつきを軽減するためにさまざまな仕組みが活用されている。ISUは採点に全幅の信頼を置いており、公平性に全力で取り組んでいる」と採点に不正はなく、ダボワ氏を擁護する方針を表明した。

 だが事態は収束する気配はなく、報道は過熱の一途。そしてついに、ダボワ氏が誹謗中傷にさらされる事態に発展した。

 ダボワ氏のSNSのコメント欄に、罵詈雑言や犯罪者扱いや容姿を揶揄する言葉、さらに差別発言なども投稿され、深刻な状況となっているのだ。

 不正採点疑惑に対する注目度が高まっているが、ダボワ氏への人格攻撃は決して許されるものではない。