米国の大手エージェント事務所「ワッサーマン」のCEOで2028年ロサンゼルス五輪の組織委員長を務めるケーシー・ワッサーマン氏が郡監督委員会と市議会から委員長の辞任を要求された。郡監督官のジャニス・ハーン氏は少女の人身売買にからむ事件への関与が疑われるとして「彼が世界の舞台で我々を代表することでアスリートや2028年大会に向けた膨大な準備作業から焦点がそらされてしまう」と理由を述べている。米メディア「CBS」などが報じた。
米司法省は性的人身売買の罪で起訴され、拘留中に死亡したジェフリー・エプスタイン元被告と交際相手だったギレーヌ・マスクウェル受刑者に関する大量の資料を公開。その中にワッサーマン氏とのメールのやり取りが見つかった。ワッサーマン氏は声明で「エプスタインとは個人的にもビジネス上でも一切関係を持ったことはない」としたが「20年以上前、マスクウェル受刑者の恐ろしい犯罪が明るみに出るずっと前に交わしたやりとりを深く後悔している」と関係を認め、謝罪している。
この事件は大富豪のエプスタイン元被告が所有する島に少女たちを集め、顧客らに性的な接待をさせていたとされる。2018年にエプスタイン元被告が起訴され、その後に自殺したが、残された顧客リストや大量の資料が見つかり、米トランプ大統領や英アンドルー王子との関係も取りざたされている。
ワッサーマン事務所と言えばMLBだけでも契約する選手は数多く、ダルビッシュ有(パドレス)、山本由伸(ドジャース)、鈴木誠也(カブス)、千賀滉大(メッツ)の日本人選手をはじめ、エドウィン・ディアス(ドジャース)、キケ・ヘルナンデス(ドジャース)、ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)、タイラー・グラスノー(ドジャース)ら…。スキャンダルがまさかの飛び火となったが、ワッサーマン氏が卑猥なメールのやりとりをマスクウェル受刑者と過去に交わしていたのは事実。責任追及の声が大きくなれば名誉ある五輪組織委員長の座を降りることになりかねない。












