2月6日に開幕するミラノ・コルティナ五輪を巡り、地元でオーバーツーリズムへの批判が噴出している。

 五輪専門英メディア「インサイドザゲームズ」は「イタリアが冬季オリンピックに何千人もの観光客を迎える準備を進める中、オリンピックは環境団体や選手からの批判が高まっており、地元住民はオーバーツーリズムに反対し続けている」と報じた。

「アルプス地方の住民は長年、この人気の総合スポーツイベントが、すでにオーバーツーリズムに悩まされている地域に観光客を急増させ、繊細な生態系にさらなる負担をかけると警告してきた」と指摘。「来月のオリンピックは、史上最も広範囲に及ぶ大会となるため、道路交通がさらに悪化する可能性がある。会場は2万2000平方キロメートルを超える広大な地域に点在し、交通量が大幅に増加すると予想される」と交通量の急増が環境破壊につながると強調した。

「イタリアアルプスには大勢の観客が押し寄せると見込まれている」とした上で「市民は公に反対を表明し、開会式前後の数日間に抗議活動を行う計画を立てている」と地元では五輪反対の機運が高まっている。

 そして「ミラノ・コルティナ五輪に反対するさまざまな団体や組織を束ねる『持続不可能オリンピック委員会』は、大会開幕週末にミラノで大規模な抗議行動を行うと発表した」。五輪に反対する同委員会は「この大会はすでに、借金、都市や山岳地帯へのコンクリートの流入、労働搾取と不安定な雇用、家賃の高騰、水資源の略奪、高地の荒廃をもたらしている」と大会の開催に批判を展開している。

 五輪を巡る問題は議論を呼びそうだ。