昨季セ・最下位に沈んだヤクルトは池山隆寛新監督(60)の下、チーム再建にとりかかる。とはいえ今オフには打線の絶対的な軸だった村上宗隆内野手が米ホワイトソックスへ移籍と状況は厳しくなる一方。プロ野球OBの田尾安志氏も自身のYouTubeチャンネルで「僕も一番心配しているチーム」と前置きした上で、池山燕の今季展望を解説した。

 昨季新人王の荘司を筆頭に大西、矢崎、星、石山とブルペン陣に一定のメドがついていることを田尾氏は高く評価。その一方で、「問題はやはり先発陣。去年誰一人、規定投球回数に達することができなかった」とローテ陣の再整備と強化が必要であると指摘した。

 特に個人名を挙げて期待を寄せたのは、昨季からチームに途中加入した元虎右腕・青柳晃洋。阪神在籍時代の2021年、22年には2年連続で最多勝&最高勝率などのタイトルを獲得した実績の持ち主だけに「昨季は3試合投げただけで0勝2敗。過去には輝かしい成績を残しているだけに頑張ってほしい。まだ32歳。ひと花もふた花も咲かすことができる」と変則右腕の復権が鍵を握ると力を込めた。

 攻撃面のキーマンとしてまず指名したのは塩見と長岡。「塩見は体調さえ良ければシーズンを通してレギュラーを張れる選手。長岡も打率2割8分8厘をマークした24年のような活躍ができれば…」と実績組の再奮起が必要であると田尾氏は解説する。「山田もまだ老け込む選手じゃない。トリプルスリーを3度達成した男ですしね」と続けた。

 とはいえ負傷などもあり、昨季から継続して好成績をマークしている野手が少ないのが何とも寂しいところ。「こうやって見ていくとヤクルトの選手で最初から計算に入れられる選手が少ない…。やってみないと分かりませんね」と田尾氏も苦笑いを浮かべる。

 投打でひと通りの戦力分析を終えた田尾氏は「後は主力勢が故障せず開幕を迎えられれば去年のようなことはないと思う。だが主力に故障者が出ると控えの薄さもあり苦しくなるでしょう。本音を言うと、今のメンバーで貯金がつくれるかというと、ちょっと苦しいかもしれない。なんとか頑張って食らいついてほしい」と語った。