まさかの総崩れだ。大相撲初場所8日目(18日、東京・両国国技館)、横綱大関陣全員が敗れる大波乱となった。この日、国技館では2020年1月の初場所14日目以来、6年ぶりに天覧相撲が行われた。天皇、皇后両陛下と長女の愛子さまが貴賓席から幕内後半の取組を観戦。館内も特別な雰囲気に包まれた。

 横綱豊昇龍(立浪)は、琴桜(佐渡ヶ嶽)、安青錦(安治川)の両大関が敗れた直後に登場。幕内大栄翔(追手風)を相手に左を差して一気に前に出たが、土俵際ではたき込まれバッタリ。痛恨の逆転負けで通算12個目の金星を配給した。

大栄翔のはたきこみに屈した豊昇龍
大栄翔のはたきこみに屈した豊昇龍

 横綱大の里(二所ノ関)は結びで幕内伯乃富士(伊勢ヶ浜)に一方的に押し出されて完敗。横綱が2番続けて金星を許すまさかの展開となった。

 粂川審判長(元小結琴稲妻)は結びの大の里について「何かケガしたのか…。全く力が出ていなかった。立ち合いの当たりなのかな。当たっただけで力が出ていなかった」と負傷の可能性を指摘。「心配ですね。ビデオで見ても、当たった時に顔がゆがんでいた」と懸念した。

拍乃富士にい押し出された大の里
拍乃富士にい押し出された大の里

 結び前の豊昇龍についても「土俵際の落とし穴。つかまえれば何ともなかったんだろうけど。気負いすぎなのか。上体ばかりで、足が出ていなかった」と渋い表情だった。