横審も熱視線だ。大相撲初場所初日(11日、東京・両国国技館)、新大関安青錦(21=安治川)が幕内宇良(33=木瀬)を寄り倒して白星発進した。取組後は「新大関というより、初日の相撲で体が硬かった。しっかり前に出て、勝ててよかったです」と安堵の表情。大関としての初勝利にも「これからです。始まったばかり。ここからが大事」と気持ちを引き締めた。

 この日は国技館で横綱審議委員会(横審)による本場所総見が行われた。大島理森委員長(元衆院議長)は、新大関ついて「慌てずに自分の相撲をしっかり取っていたのが印象的だった」と高く評価。横審委員の間でも、次の横綱候補として安青錦への期待は大きい。

 紺野美沙子委員(女優)は「ご本人が『もう一つ上(横綱)がある』と発言していらっしゃいますし、この勢いで…。できれば今年中に新横綱になってくれれば、本当にうれしいなと思います」と年内の綱取り実現を熱望。同委員の目から見て、歴代4位の21歳8か月で新大関となった安青錦の「若さ」も大きな魅力の一つだという。

横綱審議委員会・紺野美沙子委員(代表撮影)
横綱審議委員会・紺野美沙子委員(代表撮影)

 紺野委員は「若い横綱と言えば、北の湖関(歴代最年少で横綱昇進)ですよね。あの若さで綱を張って、本当に負けることがあり得ないぐらい強かった。圧倒的な強さがあって、本当に金星の価値を高めた横綱だと思うんですね。(北の湖のように)〝憎たらしいほど強い横綱〟を目指してほしいなと思います」と熱弁を振るった。

 過去の年少横綱は北の湖(21歳2か月)を筆頭に、大鵬(同3か月)、白鵬(22歳2か月)、貴乃花(同3か月)、朝青龍(同4か月)と大横綱がズラリと並ぶ。安青錦の誕生日は3月23日で、最短の春場所後に横綱昇進を果たせば歴代3位(22歳0か月)に相当。今年最後の九州場所後でも6位(22歳8か月)に相当するスピード出世となる。

 果たして、安青錦は北の湖から続く〝若い横綱〟の系譜に名を連ねることができるのか。その戦いから目が離せない。