日本スケート連盟は28日、スピードスケートの2026年ミラノ・コルティナ五輪代表を発表し、女子のエース・高木美帆(31=TOKIOインカラミ)は1000、1500メートル、団体追い抜き(パシュート)の3種目で代表に内定。23年春からは「team GOLD」(チーム ゴールド)で活動してきたものの、25年春ごろの段階で今季限りでのチーム解散を決めていたという。その裏にあった〝意図〟とは――。

 北京五輪では1000メートルの金を含む4個のメダルを獲得。4年後のミラノ・コルティナ五輪を見据える上で、モチベーションの維持に苦しんだこともあったが「1500メートルでの金メダル」を最大の目標に設定した。ナショナルチーム時代から指導を仰ぐヨハン・デビットコーチとともに「team GOLD」を立ち上げ、ミラノ・コルティナ五輪代表に選出された佐藤綾乃(ANA)、堀川桃香(富士急)、野々村太陽(博慈会)らともに歩みを進めてきた。

 ただ高木はかねて「(五輪後の)継続は難しい」と冷静に分析していた。冬季競技はシーズン終了後、速やかに次の決断を強いられるケースが多いことから「先に伝えておけば個々が『その後どうしようか』を考え始めることができる。チーム内にいる人たちがどういう道を選択していくかというのを考える時間が必要」。早期に解散を伝えることで、後輩たちの負担を減らす狙いがあった。

 高木個人としても「五輪前に『来年このチームどうするの?』と悩んだり、考えたくなかった」とメリットを強調。4度目の大舞台に全集中で挑むために、不安要素をできる限り取り除いた。

 この日は全日本選手権最終日(長野・エムウェーブ)の1500メートルに出場。1分55秒12で2連覇を飾り、1000メートルとの2冠を達成した。レース後の記者会見では代表ジャージーを身にまとい「一日一日を大切にしながら自分の目指してきたゴールにたどり着けるように全速力でやっていきたい」と決意を述べた。

 過去3度の五輪で、1500メートルは銀メダルが最高成績。本命種目での頂点取りへ、すべてをささげる覚悟はできている。