ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の今後を巡り、海外では〝新たなビッグマッチ〟を熱望する意見が浮上している。
井上はサウジアラビア・リヤドで27日に開催される興行「ザ・リングV(ファイブ)ナイト・オブ・ザ・サムライ」で、WBC同級2位アラン・ピカソ(メキシコ)と対戦する。同じ興行でWBA&WBC&WBO同級1位・中谷潤人(M・T)がWBC同級10位セバスチャン・エルナンデス(メキシコ)と激突。来年5月には井上と中谷によるビッグマッチも計画されている。
そうしたなか、米専門メディア「BOXINGNEWS24」は「井上対エスピノサ戦が中谷戦より米国ファンに響く理由」と題する記事を掲載。「井上尚弥と(WBO世界フェザー級王者)ラファエル・エスピノサによるタイトルマッチは、米国市場で大きな関心を集めるだろう。中谷潤人との日本人対決よりも、はるかに注目を集める可能性が高い」と記した。
同記事では「米国ファンにとって、2026年の井上vs中谷は魅力に乏しい。ハイレベルな試合ではあるが、米国市場では商業的に成立しない。米国市場ではなく日本の観客向けに設計された試合だ。PPV市場では関心が限定的だろう」と指摘。「一方、井上が階級を上げて無敗のエスピノサにフェザー級で挑めば、状況は一変する。この対戦には明らかな危険が伴う。体格差、打撃力、身体的プレッシャー、それによる真の不確実性がもたらされるのだ。そこにこそ魅力がある」と主張した。
さらに「ビジネス面から見れば、トップランクがこのアイデアを歓迎することは明白だ。エスピノサは彼ら(トップランク)の所属選手であり、米国市場、特にメキシコ系米国ファンの反応は強いはずだ。障害は米国の関心ではない。日本だ。井上の中継元は、人気があり、なじみがある中谷との国内対決を確実に望むだろう」と付け加えた。
その上で「身長165センチの井上は、185センチのエスピノサに対して著しい身長差とリーチ差を背負うことになる。エスピノサは連打を繰り出し、身体的なプレッシャーを背景に戦う。井上がサイズ差の問題を解決できなければ、窮地に追い込まれる可能性がある」「ファンは井上が現実的に危険な相手と戦う姿を見たいのだ。だからこそエスピノサ戦は共感を呼ぶ。特にロサンゼルスやラスベガスといった米国都市では、メキシコ対日本の対戦には長い歴史と確かな集客力がある」と力説した。
最後に同記事は「井上vs中谷は技術的に優れているかもしれない。しかし米国人ファンにとっては、まるで〝内部抗争〟のように感じられる。井上vsエスピノサこそが真の戦いだと」と締めくくった。












