日本で2018~19年に起こったタピオカブームはすでに収束したが〝次の動き〟が名古屋で始まった。マレーシア発の世界的中国茶ブランド「BEUTEA(茶仙子)」が20日、名古屋で日本第1号となる「矢場町店」をオープンさせる。

 コンセプトは「本格茶葉の香りと、罪悪感の少ないスイーツ感」。淹れたての高品質中国茶をベースにフルーツ、野菜、チーズフォームなどを組み合わせ、お茶単体でもスイーツとしても楽しめる。素材を厳選し人工的な香りは一切加えない。甘さの調節もできるため、男性はもちろん子供からお年寄りまで、誰でも「高級中国茶を手軽に味わえる」点が最大のポイントだ。

 2022年に誕生したこのブランドは世界中に88店舗を構える。この矢場町店が最新となるが、なぜ東京ではなく名古屋なのか。

 理由は「人」にあった。日本への誘致を成功させたのはMiradear株式会社代表の太田みさ紀さん。昨夏、マレーシアで飲んだお茶の衝撃的なおいしさに感動し「日本で飲めないなら自分が作ろう」と本社へ猛アタック。熱量で口説き落とした。太田さんは「東京も考えたのですが、私が名古屋出身ということもあり、まずは名古屋で成功して攻めていきたいと思っています」と土地勘のある地元での出発を決意したのだという。

 もっとも品質を保つための研修や監修は非常に厳しく「レシピの変更は一切認められません」(太田さん)。その甲斐はあり、来日したエグゼクティブディレクターのアリス・ウォン氏は「茶葉が非常にいい。おいしい」と太鼓判を押す。

 太田さんは「中国茶というのは奥深く、味や香りが様々です。そのお茶を専門的に売るというお店はあまりないと思うので、ぜひ味わってほしいです。タピオカの次にくる自信ですか? 結構あります(笑い)」と話す。日本の無糖茶飲料市場は年間9000億円にも達する。その中に割って入る新たなトレンドを名古屋から生み出せるか。