レスリング女子62キロ級で2021年東京五輪金メダルの恒村友香子(旧姓川井、28=サントリー)が、〝新しい自分〟をテーマに再始動している。

 天皇杯全日本選手権(東京スポーツ新聞格技振興財団協賛)2日目(19日、東京・駒沢体育館)、女子59キロ級に出場した恒村は初戦の2回戦で山口夏月(至学館大)にフォール勝ち。準々決勝では野口紗英(帯広北高)に0―4で敗れた。

 恒村は24年1月に総合格闘家の恒村俊範との結婚を発表し、今年3月に第一子を出産。実戦復帰した10月の全日本女子オープン選手権は3位だった。復帰2大会目を終え、恒村は「1年半ぶりの全日本選手権は、ここに戻ってきたんだという気持ちと、思ったより動けたなというのが素直な感想」と振り返った。

 現在は育児と両立しながら競技に励んでおり、「前は週1休みでやっていたが、今はマットは週に3か、できて4回くらい。子供が生まれる前は自分の体調さえ良ければ練習はいつでもできたが、今は子供が体調を崩すと練習に行けない。いつ練習できなくなるか分からない状況なので、練習ができるときに、しっかりやろうという気持ちで取り組んでいる」と、メリハリをつけて練習を行う。

 五輪女王の過去を持つが、「もう完全に新しい自分で。出産して同じ体のわけがないので、また一から作り上げていく気持ちでやっている。五輪で優勝した自分とはもう、全く別人だと思ってやっています」と、〝新しい自分〟を確立していく。今後は「また日本で一番になること」を目標に掲げた。