安倍晋三元首相の銃撃事件で殺人の罪などに問われている山上徹也被告の裁判員裁判が18日、奈良地裁で行われ、検察側は無期懲役を求刑。弁護側は有期刑を求めて結審した。
山上被告は2022年、奈良市で参院選で選挙演説中だった安倍元首相を手製銃で殺害。今年10月の初公判で、被告は「すべて事実です。私がしたことに間違いありません」と起訴状をすべて認めた。
その後の審理で、被告の母親が旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)に多額の献金をしたことで家庭が崩壊し、被告が教団幹部の襲撃を決意したことが判明。ところが、それがかなわなかったため、教団の友好団体に好意的メッセージを送った安倍元首相に標的を変更した経緯がつまびらかにされた。
論告で、検察は「我が国の戦後史において前例を見ない犯行で、極めて重大な結果・社会的影響をもたらした」と指摘。安倍元首相に標的を移したことには「論理的な飛躍がある」「犯行は短絡的で人命軽視は甚だしい」として被告に無期懲役を求刑した。
この日、午前8時30分から始まったリストバンド型の抽選券の配布会場に集まった傍聴希望者は498人(一般傍聴席31)だった。
傍聴券を求めた、50代の男性は「1回目と13回目の裁判を傍聴しました。刑務所でちゃんと刑を受けて罪を償ってほしい。そして自分自身を取り戻してほしいです」と語った。
また、関東から来た40代女性は旧統一教会の高額献金の実態や宗教2世の問題が改めて明るみに出たことは認めつつ「正しく裁かれて、罪を償ってほしい」と口をそろえた。
判決は来年1月21日に言い渡される。












