ストーブリーグが本格化する中、ア・リーグ東地区の名門2球団ヤンキースとレッドソックスが対照的な動きを見せている。メッツからFAとなっていた大砲ピート・アロンソ内野手(31)を狙った末にオリオールズに奪われたレッドソックスが迷走する一方、ヤンキースは当初から別路線を敷き、静かに次の一手を探っている――。こうした両球団の〝胸の内〟について、インド系の米メディア「スポーツキーダ」がコントラスト風な内容で詳細に明かしている。

 レッドソックスは今オフ、メッツからFAとなったアロンソ獲得に本腰を入れていた。しかしながら結果は5年1億5500万ドル(約240億円)で同地区のオリオールズに奪われる格好となり、争奪戦で惨敗。大物補強に失敗した後はロースター再編へと方針転換し、ジャレン・デュラン外野手(29)をトレード要員に「血の入れ替え」を模索している。

 ところが、その交渉が難航している。ロイヤルズとの商談では左腕コール・ラガンズ投手(28)を要求したとされるが、相手側は難色を示している模様だ。デュランは昨季157試合で打率2割5分6厘、二塁打41本、三塁打13本(ア・リーグ最多)とブレークしたものの強気な性格が災いし「チームにフィットしない」との見方が球団内部と現場サイドの両面で強まっており、やや浮いた存在になりつつあるという。

 一方のヤンキースは当初こそアロンソ争奪戦に参戦する向きもあったが結局のところ見送り、贅沢税ラインを意識した現実路線を貫いている。現在はブルワーズのエース右腕フレディ・ペラルタ投手(29)に照準を合わせ、トレードの可能性を探っている段階だ。今季17勝、防御率2・70と安定感抜群のペラルタは来季終了後にFAを控えていることから交換要員さえ釣り合いが取れれば、ブルワーズ側も放出に踏み切るとの見解も浮上している。

 同じ名門でも無理に動いて傷口を広げたレッドソックスと、身の丈を測りながら機をうかがうヤンキース。東海岸の強豪2球団の「温度差」は、今オフの行方を占う重要な分岐点になりそうだ。