ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が将来的に階級転向を見据える一方で、モンスターを待ち受けるフェザー級王者の動向にも注目が集まっている。

 一時は井上との対戦計画が浮上していたWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)は、来年2月7日に母国で同級1位ブランドン・フィゲロア(米国)との防衛戦を行う予定。フィゲロアは2月にWBC王者スティーブン・フルトン(米国)に挑戦して0―3の判定負けを喫している。

 米専門メディア「BOXINGNEWS24」は「ファンの中には、フルトンに一方的に敗れたばかりのフィゲロアの選出に不満の声が上がっている。しかし、ボールはラファエル・エスピノサ(WBO王者)、ブルース・キャリントン(WBC暫定王者)、アンジェロ・レオ(IBF王者)、オタベク・ホルマトフ(WBA3位)といった相手との対戦にほとんど関心を示していない」と指摘する。

 また、8月にボールがサム・グッドマン(オーストラリア)を判定3―0で下した前戦についても「スコアが示すよりもはるかに接戦だった。グッドマンはパワーで知られる選手ではないものの、美しいコンビネーションでボールを試合全体を通して圧倒し、ほとんどの時間帯で優勢だった」と評した。

 さらに、グッドマン戦以前の2戦についても「TJ・ドヘニーやロニー・リオスといったベテラン選手たちを相手に連勝した。これらの試合は、ファンの興味をほとんど引き付けるものではなかった」と酷評する。

 その上で「多くの人々は、ボールが安全策を取っており、意図的にWBA王座を温存し、井上尚弥がフェザー級に階級を上げる際に王座を維持できるようにしていると信じている。日本のスター選手(井上)は、他の王者であるエスピノサ、レオ、キャリントンと比べて容易な標的であるボールを狙うだろうと考えられている」と主張した。