佐賀・有田町の松尾佳昭町長(52)は2日、出張先でセクハラ行為があったとして、辞職の意向を表明した。首長の疑惑、不祥事に揺れた2025年の最後の辞職劇となるのか。
松尾氏は9月に町内への企業誘致で、愛知・名古屋市の会社を訪問。2次会の宴席で、接客した女性の体を触るセクハラ行為に及んだ。同席していた誘致先企業トップの不興を買い、町議会で問題となっていた。この日、地元紙にセクハラ疑惑が報じられ、議会開会日で問責決議案が可決された。
会見した松尾氏は「問責決議という提案を受けるような事態を起こし、重ね重ね申し訳ありません」と謝罪。疑惑については、「(誘致で)前向きなお話をいただいて、ちょっとうれしくなりすぎて(酒を)飲んでしまった。議会が終わったとか安堵感や出張先の高揚感、(誘致の)好感触が酩酊につながった」と1次会の終盤で記憶をなくしていたという。女性のスカートの中に手を入れたとされ、「同席した知人が言うなら認めるしかない」(松尾氏)。
松尾氏は国会議員秘書、民間企業を経て、2006年の有田町議選に当選し、3期務めた後に18年の町長選で当選して現在2期目。SNSでは「有田のふうけもん」を名乗っていた。ふうけもんとは佐賀弁で「怠け者」「バカ者」を意味し、有田焼を盛り上げるトップセールスマンを自認する松尾氏は「宣伝の部門でバカになろう。ふうけもんになろう!!」とブログに記している。
1次会でビール1杯、ハイボール5杯を飲んだという。酒は強いと自認し、「酩酊まではおかしいのでは?」との質問も飛んだが、「いろんなことで気分が高揚していた。体の方も調子が良くなかったのでは」と首を垂れた。辞職の時期は今議会側と相談し、決めるといい、出直し選への出馬は「皆さんの声を聞きたい」と否定はしなかった。
同様の再発防止には「酩酊するまで飲むな」「飲み過ぎないように1次会で帰る」とし、在職中は禁酒を誓っていた。












