ボクシングWBC世界バンタム級1位の那須川天心(27=帝拳)が12日、同級2位・井上拓真(29=大橋)との同級王座決定戦(24日、トヨタアリーナ東京)を前に練習を公開した。神童は大一番へ向けて〝レインメーカーショック〟ならぬ〝天心ショック〟で、ボクシング界に旋風を巻き起こすことを誓った。
この日はWBO世界スーパーバンタム級14位で、173センチの長身セレックス・カストロ(メキシコ)との2ラウンドのスパーリングなどを披露。リーチの長い相手に強烈な左ボディーを突き刺すなどキレのいい動きを見せ「心も体も気持ちも、全部整えてまいりましたので、自信を持って戦える」と好調をアピールした。
充実一途の神童は、新日本プロレス・棚橋弘至の引退試合(来年1月4日、東京ドーム)の相手に決まった米AEWのオカダ・カズチカが、過去に〝レインメーカーショック〟と呼ばれる衝撃をプロレス界に与えたことになぞらえて、今回の決戦で拓真に勝利して〝天心ショック〟を与えることに意欲を示す。
レインメーカーショックとは、2012年1月に新日本のリングで海外武者修行から帰国したオカダが、当時のIWGP世界ヘビー級王者の棚橋に挑戦を要求し、同年2月に棚橋を破って衝撃を与えた出来事。実績不足とふてぶてしさでファンから批判を浴びていたオカダは、そこから一気にスターダムを駆け上がり、自称したレインメーカー(カネの雨を降らせる男)の言葉通り、新日本を隆盛に導いた。
この一戦の発表時に那須川は「拓真選手は今のボクシングそのもの。ボクシングを倒しに行く」と宣言。キックボクシングから転向後わずか8戦目で、世界スーパーバンタム級4団体統一王者である尚弥(大橋)の弟でエリート街道を歩んできた拓真と戦う立場は、当時のオカダをほうふつさせる。そこで、プロレス好きでもある那須川に直撃すると「ありますね」とうなずいた。
続けて「だけど、今の格闘技はいがみ合ったりとかじゃなくて、純度が大事。純粋に強さをたたえ合う、そういう作品にしたい」と周囲の反感をあおるのではなく、勝負で盛り上げると力説。「僕が勝てば時代を作れると思う。そのためにも、負けちゃいけない。世の中でいろんなことを起こそうとしている人たちのためにも勝ちたい」と新時代を切り開く勝利を誓った。
神童からボクシング界のレインメーカーとなれるか。












