【岡田紗佳のもう一度見たい麻雀Mリーグ】

 10月31日第2試合 南2局0本場=堀慎吾(サ)、多井隆晴(A)、三浦智博(J)、浅井堂岐(フ)

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。今シーズンのMリーグでは仲林圭選手、白鳥翔選手がそれぞれ四暗刻と、早くも2回の役満が出ています。さらに先週、3回目の役満が飛び出しました。アガったのは堂岐選手です。

 ラス目で迎えた南2局の4巡目、堂岐選手は七対子の一向聴となります。すぐに4索、7筒がアンコとなり四暗刻の一向聴、トイトイも見える手となりました。

 直後に自身がトイツの2萬が打たれても鳴かず、さらに2枚目の2萬もスルーしてトイトイのテンパイを取りませんでした。トイトイ・三暗刻で満貫をツモると一旦、3着目に浮上することから1枚目を鳴かない人はいても、2枚目は渋々ポンテンという人がほとんどだと思います。

 11巡目に9萬を持ってきて、ツモリ四暗刻テンパイとなりますが、ここでも選択がありました。四暗刻となるシャンポンではなく、14萬のリャンメンに受けられることもできたのです。シャンポンだと2索と2萬ですが、2萬はすでに2枚切られており、片割れがない状況です。

 対する14萬は1萬2枚が確実に山にいそうで、いかにもアガれそうです。ツモると満貫から、出アガリでもリーチ・三暗刻の6400点からでそれなりに大きな加点となります。ラス親も残っているし、アガリの確率が高そうなリャンメンを選ぶ人もいそうです。

 それでも堂岐選手の選択はツモリ四暗刻のシャンポンでした。片割れがないとなるとみんな急にやる気をなくしちゃいますが、1枚切れの単騎待ちだと考えるとそんなに悪いわけではありません。自身の得点状況を考えても、満貫をツモって3着目に上がったところでまだ接戦で、結局ラスで終わってしまうかもしれません。ここで役満をツモるとラス目から一気にトップ目に立てるので、山に2枚残っているかもしれないシャンポンを選んだのです。この選択がビタッとはまってツモアガリとなりました。

 この時、トップ目だった堀選手はラス目の堂岐選手からリーチが来て、すごく喜んでいたところ、あの2索のツモリ方を見た瞬間、ガックリきたらしいです。これは四暗刻のツモリ方だと確信したそうで、勘弁してくれと言っていました。

 試合はオーラスでまくられて2着で終えましたが、この四暗刻がなかったらラスがかなり濃厚な状況でした。堂岐選手の異名「逆襲のヘラクレス」っぽい見事なアガリでした。