〝ミスタープロレス〟天龍源一郎(75)率いる天龍プロジェクト4日の後楽園大会に、新日本プロレスの海野翔太(28)が初参戦した。

 この日は、2015年11月に現役を引退した天龍の引退10周年記念大会として行われた。レフェリーである父のレッドシューズ海野が、現AEWオカダ・カズチカとの引退試合をさばくなど、幼少期から天龍の家族とは深いつながりがある。

 メインで海野は岩本煌史と組み、鷹木信悟&拳剛と対戦。両タッグが一進一退の攻防を繰り広げる中、拳剛に雪崩式ブレーンバスター、ジャンピングニー、パワーボムを立て続けに見舞うなど奮闘。岩本が拳剛に3カウントを奪われたが、海野は大きな存在感を示した。

天龍源一郎(右)の亡くなった妻・まき代さんの遺影を持つ海野翔太
天龍源一郎(右)の亡くなった妻・まき代さんの遺影を持つ海野翔太

 試合後のバックステージで「今日、この大会というのは個人的にすごく思い入れがありました」と切り出した。「新日本プロレスに入る前、天龍さんの引退試合を母親と一緒に見に行ってたんですよ。試合が終わって、(22年6月に亡くなった天龍の妻)まき代さんに『来月、入門テストを受けて、合格できたら新日本プロレスに入ります』と初めて口にしたんです。まき代さんからの第一声は『(両親に向けて)なんで許したの。ふざけんなよ』って怒られてしまって」と明かした。

 続けて「自分は5年間プロレスラーになることを反対され続けて、時には殴られたり。いろんなことがあって、それでも諦めきれなかったので。(まき代さんに)プロレスラーになりたいことを伝えたら『じゃあ頑張って、応援してるよ。いつか大将と同じリングに上がるのを楽しみにしてるよ』って背中を押してくれて。どんなにつらいことがあっても、どんなに険しい道でも、この日のために俺は今まで頑張ってこれました」と感謝を口にした。

 そして「今日、天龍さんと同じリングに立てたことが僕のレスラー人生において、本当に大切な宝物になりました。最初からお伝えしている通り、これで終わりじゃないので。未来へつなげるために、今日の天龍プロジェクトをずっと胸に秘めて、プロレス界を盛り上げていきたいと思います」と拳を握った。