いきなり高市おろしだ。公明党の連立離脱を受けて、壊滅の予想もある自民党が揺れている。責任は高市早苗総裁にあるとして、自民党内から「高市氏でよかったのか」「総裁選やり直し」などと批判が公然と上がる事態となっている。もはや自民党分裂もあり得るのか。

 SNSを中心に物議をかもしているのは船田元衆院議員のフェイスブックだ。12日に更新され、公明党の連立離脱に「まさに青天の霹靂」と驚きつつも「今回の人事で不記載議員の一人を要職につけたことで、堪忍袋の緒が切れたと思う」と、高市氏が萩生田光一氏を幹事長代行に起用したことが原因の1つと指摘した。

 船田氏の主張はこれだけではない。総理と総裁を分ける総総分離に触れ「石破総理に退陣を撤回してもらい、当面はこれで国会を動かし、企業・団体献金の改革も含めた目先の懸案を処理し、その上で公明党との話し合いをもう一度やり直せないだろうか」と、石破茂首相がしばらく続投して懸案事項を片付けることを提案。

 さらに「それも難しいのであれば、高市総裁に一度退いていただき、早急に総裁選挙をやり直して、新しい総裁のもとで、連立の枠組みをはじめとした政権構想の立て直しを模索すべきである」と、選出したばかりの高市氏の辞任に言及したのだ。

 高市氏への不満を表明したのは船田氏だけではない。野村哲郎元農水相は地元の会合で「高市氏でよかったのか、悔やまれてならない」と口にした。野田聖子元総務相もvoicyで「人って相手とのコミュニケーションじゃないですか。今回の自民党のトップみたいな人たちは常に自公でやってきても、(公明党への)アンチの発言が多かったので、人間って悪口を言われると言った方は忘れちゃうけど言われた人は一生忘れない。そういうのもあったのかなあ」と指摘した。

 4日に総裁に選ばれて10日たたずに高市おろしが起きるとは前代未聞ではないか。それだけ公明党の連立離脱が衝撃的だったわけだ。高市氏を支持する人たちは保守回帰によって自民党から離れた票が戻ってくると主張しているが、公明党の持つ小選挙区で1万~2万の票を超えるかは不透明だ。

 すでに自民党内は高市派と反高市派で分かれている。野党関係者は「ここでキッパリと自民党内が分裂してくれると国民にも分かりやすい。右、左、中道と意見や考えごとに塊ができればいい。もちろん野党もそうなるべきです」と政界再編を訴えた。

 自民党分裂もあり得る事態だ。