日本ボディビル・フィットネス連盟主催の「フィットネスジャパン グランドチャンピオンシップス2025(グラチャン)」が12日、東京・江戸川区総合文化センターで行われ、メンズフィジーク部門で伊吹主税(34)が4連覇を果たした。

 世界を見据える伊吹はベストな状態で男子ワールドカップ(11月13日、スペイン・バルセロナで開幕)を迎えるために8月のジャパンオープンをあえてスキップ。世界への切符をつかむためには、この日の大会で3位以内に入ることが絶対条件だった。

 見事プレッシャーに打ち勝った伊吹は勝利の喜びもつかの間「安堵の気持ちでいっぱいです。2位の増原選手が間違いなく来ると思っていました。身体はマックスまで持っていけたんですけど、審査がどう分かれるか不安ではありました」とバックステージで胸をなでおろしていた。

 約2年前まで伊吹はJR東海で新幹線の運転士を務めていた。しかし、一念発起しフィットネス一本に道を定めた。「10年後の先輩を見た時に、給料が良くても会社いる時間が増えるんだったら好きなことやってる方がいいと思った。フィットネスを広げることに貢献できていることが一番うれしい。仕事を変えて本当に楽しく過ごせてますね」と未練は全くない様子だ。

 世界戦に向け、伸ばしていくポイントについては「筋密度とサイズ感ですね。仕上がり体重を増やしにいくぐらいの気持ちで、ここからの1か月ちょっと過ごしたい」と気合を入れ直していた。