体操男子で2024年パリ五輪3冠の岡慎之助(徳洲会)に明るい兆しが見えている。

 先月上旬の全日本シニア選手権では鉄棒のアップ中に落下して途中棄権。病院で「腰椎棘間靱帯損傷」と診断されるも、2週間の安静期間を経て3週後から練習を再開したという。9日には都内で世界選手権(19日開幕、インドネシア・ジャカルタ)の代表メンバーが試技会を公開し、合計85・465点で全体2位。「10月入って一番よかった。いいものが徐々に出せてきて、一つ自信になった」と安堵の表情を浮かべた。

 試技会ではつり輪と平行棒でトップの得点をマークするなど、状態は上向いている。腰の回復具合についても「練習は痛くなくなって、フルで行こうとした時にまた痛くなったけど、技術も変えて、真っすぐ(技に)入るように練習したら痛みはなくなった。今のところは痛みは出ずにやれている」と手応えを口にした。

 パリ五輪王者として挑む世界選手権は、21年東京王者の橋本大輝(日本生命・セントラルスポーツ)らライバルがめじろ押しだが、岡は「僕が勝つ想定しかしていない。大輝くんも強いなと思うけど、気持ちから負けないように、やるぞという気持ちで臨みたい」と気合十分。頂の座を明け渡すつもりはさらさらない。