【岡田紗佳のもう一度見たい麻雀Mリーグ】
10月2日第2試合 東2局1本場=二階堂亜樹(風)、下石戟(B)、醍醐大(フ)、伊達朱里紗(格)
KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。今季からMリーグに参戦しているBEAST Xの下石選手が初トップを取りました。今回のコラムではアガった場面ではなく、放銃したシーンを取り上げます。
索子789、筒子678で鳴いた伊達選手は終盤に形式テンパイから西バックのアガれる形でテンパイします。三色などの役はなく、役牌の西か中しかありません。親番の下石選手はテンパイしていたところ、自身の最終手番にノータイムで西をツモ切り、3900点の放銃となりました。
「麻雀プロがこんな見え見えの西を打つなよ」という人も多いかなと思いますが、これにはしっかりとした理由があります。まず西が通って流局となった場合、伊達選手と自身の2人テンパイだとして1500点もらえます。西を切らずにノーテン流局の場合は1000点払うことになります。実際には亜樹選手が中を抑えてうまく回ってテンパイしていましたが、それは分からなかったはずです。
西を打って放銃となった場合、出てくるのは2000点か最後の赤ドラを使っての3900点です。これを足して2で割ると2950点となり、これが平均失点です。さらに西と中の2分の1ということで2で割ると、放銃時の期待値はマイナス1475点となります。テンパイすると1500点もらえることから、期待値はプラスと判断したのです。
下石選手は1本場の計算を忘れていたようですが、そもそも役牌アンコの可能性も少ないながらあることから、西の放銃確率は50%以下ですし、期待値が基本プラスの親番が連荘できるというメリットもあります。なぜ誰でも分かりそうな危険な牌を打ったんだろうということを考えると面白いですね。それまでにちゃんと考え抜いた上でノータイムで打ったところは格好よかったです。
下石選手はMリーグルールと似ている日本プロ麻雀協会の選手らしく、トップ取りを強く意識する選手だという感想を持っています。この試合ではオーラスで満貫をツモアガリ、逆転でトップを掴み取りました。














